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2023年 1月 7日 「タイムパフォーマンス」考
みなさんお疲れ様です。担任助手の島倉です。
さて、近頃”タイムパフォーマンス”という言葉を聞くようになりました。
いや、身の回りで耳で聴いたことはあまりないのですが、「Z世代は”タイパ”を重視している」と指摘する記事を目で見ることが増えた気がします。
“タイパ”ということばは、”コスパ”=コストパフォーマンス=費用対効果から派生した単語でしょう。
漢字でいえば”時間対効果”といったところでしょうか。
時間に対する情報量や活動量、結果としての満足感を求める現代の消費者の行動が、”タイパ”ということばにあらわれています。
YouTubeの「ショート」動画。
Instagramの「まとめ」投稿。
10分で終わる「ファスト映画」。
そして、映像授業の1.5倍速受講。
あるいは、1問1答型アプリを用いた高速基礎マスター。
青山学院大学の久保田進彦教授(経営学)によると、”タイパ”志向は2つの類型に分けられるといいます。(参考)
1つめに「時短型」。とにかく忙しく、必要に追われて時間効率を高めている人々です。
2つめが「バラエティ型」。一定の時間内で、より多くのコンテンツを楽しみたい人々です。
Z世代では、「バラエティ型」の類型が多いとされています。
ここで、「若者=”タイパ”志向」というだけではなく、「若者=バラエティ型”タイパ”志向」と捉え直すことで、「時間があるのに”タイパ”を求める」という、一見矛盾した行動を意味づけることができます。
さて、受験生(受験を将来に控えているすべての学年という意味です)のみなさん。
「時間がある=勉強する余地はある」のに「”タイパ”を求める=地道な勉強から忌避する」という、「矛盾した行動」に走ってはいませんか。
あなたの勉強は「バラエティ型」”タイパ”志向になっていませんか。
問いかけ型の言葉にしましたが、多くのみなさんは「バラエティ型」”タイパ”志向に陥っているように見えます。
高校3年生になれば自動的に「時短型」”タイパ”志向に遷移するわけではありません。
さすがに受験が近くなってくる秋〜冬頃には「必要に追われて」「時短型」”タイパ”志向になるでしょうが、その時期では手遅れです。
勉強時間の絶対量を増やしてください。
当たり前です。
当たり前なことほど難しいものですが、こと大学受験においては必須です。
その上で今回指摘しているのが、繰り返しになりますが「時間がある=勉強する余地はある」のに「”タイパ”を求める=地道な勉強から忌避する」というあなたの行動は、「矛盾している」のだということです。
限られた時間の中で必要に追われた受験生にとっては、東進の教材は究極的な「時短型」”タイパ”コンテンツになります。そこは御安心を。
まずは、最大限に勉強時間を確保してください。