学校の机はなぜ前向きか 教育社会学 | 東進ハイスクール吉祥寺校|東京都

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2017年 2月 8日 学校の机はなぜ前向きか 教育社会学

校・自習室と、普段何気なく使う机。

教室では整然と前を向いて並んでいますよね。しかもイスは木。(まさか、ソファとかないよね?笑)

学校というと、至る所に掛け時計がありますよね。廊下にも、教室にも・・・。

日本でここまで生きてきたみなさんは、「机が木で、前を向いていて、時計があって。。。そんなの普通じゃん!」と思うと思います。

でも、ちょっと考えてみましょう。なぜ学校の机は前向きなのでしょうか。

 

実はいろいろな説があります。ですが、私が「教育社会学」という講義で習ったことをご紹介します。

実は答えは、、、 「従順で均一な工場労働者を大量に育成するため」 。これなんですよ。

よく日本人は、「ほかの人に流されやすい」なんていいますよね。ほら、あなたもそうでしょう??

友達がTwitterをやっていたら、Twitterやりたくなっちゃう。SNOWで写真を撮っていたら、自分もとりあえずインストールするか、みたいな。

この日本人のきわめて「特異」な事情の根源は、この机にあると言っても良いのです。

 

種明かしをしましょう。さかのぼること150年。明治維新期に、急速な近代化を進めようと思った明治政府は、工業化を進めます。

「殖産興業」聞いたことありますよね。でもそれには「工場」労働者が必要。

ところが!です。当時の人々というのは、ほとんどが農民。時間の概念は明確なものではなく、日の出や日の入りに応じて感覚で行動していました。

つくっているものもバラバラ。自給自足で生活をしていた人も多かったでしょう。

しかし、急速な近代化を進めたかった明治政府にとって、これがなんとわずらわしいことか。

工場で働くためには、機械を動かす必要があります。みんなバラバラに稼動させると生産性が悪いですから、

みんな同じ時間に出社させる必要があったわけです。

そして、バラバラなことをされては困りますから、同じように機械で生産ができるよに、均一に指示を守る必要もあったわけ。

工場自体も、本当はソファなんかのほうがよかったかもしれませんが、経費の関係で硬いイスに座って作業をさせる必要があったわけです。

そこで、新しくできた「学校」というもので、小さいうちから 

時間の概念を叩き込み、みんな同じ作業を長時間させ(授業を受けさせ)、「文句を言わず指示通りに動く均一労働者」を育成しようとしたのです。

その名残はいまでもありますね。こうした経緯があり、日本人は、「まわりに合わせる」「punctualな」「指示待ちの」民族となったわけです。

 

長くなりました。さて何が言いたいか。実はこれ、高度経済成長期までの「第2次産業が主力産業であった時代」まではこれでよかったのです。

ですが、「IT革命」と呼ばれる、ブルーカラーからホワイトカラーの労働者への移行により、その時代は終焉しました。

向上で従順に働くことが求められるのは、現実のところ、まだ未発展の国々となっています。

この時代は、自分の頭で考え、クリエイティビティに富み、行動していくことのできる人間が求められます。

大学受験もそう。まだ志望校決まっていない人、いるでしょう?

それだけらないいですが、目的もなく2chを見たり、Twitterをあさっていたりするのではないでしょうか。

SNSの怖いところは、目的無く楽しみを得られるところにあります。目的を持って、節度を持って使用するのは問題ありませんが、

「暇だから見ようか」と思って時間を大量に費やしている人は要注意!!

大学受験は、「自分の力で」するものです。もし「ほかの人の言いなり」になっているのだとしたら・・・

よく、考えてみてくださいね。皮肉なことに、明治期のその後の教育に大きな影響を与えた福澤諭吉はじめ、多くの人が夢見た人財像は、

自分の力で自分の人生を切り開る、自立した人物ですよ。

吉祥寺校 三木