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2021年 10月 14日 蝉

最近の話ですが帰宅途中、4~5歳くらいの女の子が「虫の声」という童謡を歌っていました。スズムシやコオロギが出てくるアノ歌です。そういえば最近の夜はすっかり冷え込み、虫の演奏が夜を彩るようになり、秋が来たって感じですよね。と同時にあれだけたくましく力強く鳴いていたセミの声はいつの間にか聞こえなくなりました。今年のセミは役目を終えて新たな世界に旅立ったのでしょう。
セミの一生は有名な話ですが、7~10年ほど地中の中を幼虫の姿で過ごし、成虫の姿では1~2週間ほどしか生きないと言われています。なんとも理不尽な生き物かなと思うと同時に、あれこれって受験と同じなのではと思いました。セミが長い下積みを経るように、受験生も長い努力をしなければならない。長い下積みを経た後は、一週間という短い時間で力強く鳴いて子孫を残さないといけないセミのように、受験生も数時間の試験時間で最大のパフォーマンスをしなければならない。地中での下積みが全く評価されないセミのように、受験も勉強の過程ではなく試験の合否だけで評価される。そう考えるとセミの一生と同じように受験って理不尽ですよね。何のために受験勉強しているのか、目的を見失ってしまいそうになります。私は去年のこの時期、見えない未来に向かって頑張る自分に疑問を抱き、受験勉強そのものが嫌になりました。皆さんも度重なるストレスからそのような気分になるかもしれません。
しかし決してあきらめてはいけません!!
セミは繁殖という役目を果たして死ねるかどうかに関わらず、幼虫の時に生きることをあきらめてしまったら成虫にすらなれません。同じように受験生も本番の合否に関わらず、いま努力しなければライバルと戦うことすらできません。だったら最後までしっかり戦い抜きましょう。受験は最後まであきらめなかった人が勝ちます。どうせなら自分の最大限までもっていった状態で羽化しましょう。
さてここまでセミの一生になぞらえて「勉強をあきらめるな」という話をしましたが、皆さんはセミと決定的に違うことがあります。セミは成虫としての役目を終えればそれまでですが、皆さんは受験生としての役目を全うした後はまた新しい世界が始まります。しかも今の下積み時代よりも長いあなたの人生が始まります。この先の受験勉強も理不尽だらけでしょうが、希望を失わずに最後まで戦い続けましょう。私たち担任助手は最後まで寄り添って見届けます。あきらめずに頑張ってください!!
担任助手一年 白木

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