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2021年 11月 27日 秋と修羅

若いときの修羅場は買ってでもくぐれといいます。

受験生は本番が近づくほどくぐる修羅場が増えてゆき、この頃はもう毎日が命がけでしょうか。

私も5年前の、自分が受験生だったときのこの時期を覚えています。一寸先は闇の中をひたすら走り続ける感覚をよく覚えています。

当時の自分について反省をすればきりがありませんが、一つだけ褒めたいことがあります。それは、逆境に押しつぶされるもんかと自分に言い聞かせ続け、むしろ人生のうち数少ない成長のチャンスと捉え、この時期をやり過ごせたことです。

このときの研ぎ澄まされていた感覚はもう二度と味わうことはできないと思います。あらゆることに敏感になっていたこの時期は、精神的に一番成長した時期でもありました。受験が終わったあとも社会の中で様々な修羅場があると思いますが、大学受験のそれは特別であると思います。思春期から青年期へ、自己が確立していくそのまっただ中で、自分の将来をかけて自分と向き合い高め続けていく、人間として飛躍的に成長できる貴重な修羅場です。

そのときは気づけなくても、終わってからきっと気づきます。飛行機の中にいる間はその速さを実感できないことと同じで、いまこの瞬間にものすごい勢いで精神的に成長しているのです。

ただし、ひとつ注意すべきことがあります。この急成長の途中で考えることをやめたり、妥協したり、やけになると、つまり日々の修羅場から逃げると、その後の人生ずっと逃げつづける習慣が付いてしまうことがあるのです。これはこの時期の修羅場のこわさでもあります。

もしいま、心が折れそうになっているなら、あともう少しの辛抱です。あともう少しでかけがえのない経験が手に入ります。ここを踏ん張れるかどうかです。

禅の精神として次の言葉があります。

 

雪裡梅花只一枝(せつりのばいかただいっし)

雪解けの春に咲く梅の花をたたえているのではありません。厳しい大雪の中でもただ一輪咲き続ける梅の花をたたえているのです。

担任助手 青島健人