塞翁が馬 | 東進ハイスクール 吉祥寺南口校 大学受験の予備校・塾|東京都

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2022年 1月 25日 塞翁が馬

先日、井の頭線で吉祥寺に行き中央線に乗り換えて新宿に行こうとしていたときのこと。

井の頭線に遅延が生じていて乗りたかった時刻の中央線を逃してしまいました。

あーあ遅刻だと思いながら中央線の電光掲示板をみたら一本後の電車も発車間際だったので急いで階段を上り、階段横に開いていたドアに駆け込みました。

ギリギリ用事には間に合うかなと一息ついて、席空いてないかなと周りを見回したら一人の男と目が合いました。小学校の同級生で卒業以来会えていなかった友人でした。

約10年ぶりの再会となり、積もる話であっという間に新宿までの時間が過ぎてしまいました。こんな出会いがあるのなら、一本くらい遅延するのもいいものだなと思います。

まあ新宿での用事には遅刻しましたが。

 

悪いこともいずれ良いことに転じると考えて生きていければ前向きに人生を生きていけます。

「塞翁が馬(さいおうがうま)」という中国のことわざがあるので紹介しますね。

 

昔々、ある国境付近の砦に父親と息子が暮らしていました。

塞翁というのは砦に住む父親という意味です。

 

ある日事件が起こりました。父親が大切にしていた馬が逃げ出してしまったのです。

当時の馬は家や土地と並ぶ大切な財産ですから大変です。近所の人たちは同情して慰めますが塞翁は「この災難が幸福になるかもよ」と言います。

 

それからしばらくたったある日、なんと逃げた馬がたくさんの野生の駿馬を引きつれて戻ってきました。

この僥倖に近所の人たちは沸き立ちますが、塞翁は「この幸福が災難になるかもね」といいます。

 

それからしばらくたったある日、塞翁の息子が落馬し足の骨を折ってしまいました。

その馬は先日やってきた駿馬のうちの一頭だったのです。

近所の人たちはお見舞いにやってきて慰めますが塞翁は「この災難が幸福になるのじゃ」と言い切ります。

 

そのうち戦が始まり、塞翁の息子も駆り出されることになりましたが、あいにく骨折のために動けず徴兵を免れました。そして塞翁と共にその命を全うしました。

 

 

そのとき不幸に思えても、まわりまわって自分のためになる。逆に良いことが起こったらより一層気を引き締めなければならない。

私は前向きな気持ちを感じるこのことわざが好きです。

スティーブ・ジョブスの有名すぎる演説”connecting the dots“に通じるものを感じませんか?

 

だから私は何か落ち込むことがあってもきっと自分の糧になるから大丈夫と思うようにしています。

 

入試シーズンが本格的に始まり、一喜一憂することが続くかもしれませんが、もし落ち込むことがあってもそれはきっと自分の将来にとって意味あることであるはずです。もしうれしいことが続いたらより気を引き締めなければなりません。

 

いずれにせよ前向きに一日一日を大切に過ごしましょう。

 

担任助手 青島健人

 

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