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2020年 8月 16日 英語リスニング攻略!


 

 

こんにちは!吉祥寺校の飯島です!

本日はリスニング対策の話をしようと思います。

とことで、皆さんは何のために英語の勉強をしていますか?入試を突破するためだけでしょうか?

このブログは「どうせやるなら話せるところまでいきたくね?」と思っている人向けになっているので、そういう人はぜひ参考にしてみてください!リスニングの本来の立ち位置は、スピーキング(会話)の準備だと私は思っていますので、そこにつながるように勉強法を書いていきたいと思います。

まず、皆さんご存じの通り、日本語と英語では使われている母音や子音が異なります。特に発音等が専門ではない一般的な日本人の私の感覚からすると、英語の方が母音も子音も豊富にあるように感じます。

例えば、カタカナで表すと「ア」になるような音でも、発音記号(今回は米国英語でいきます)で見ると様々な種類があります。

・luck (lʌk) カタカナ読みだと「ラック」、ラッキーとかいうときのやつ
・lack (læk) カタカナ読みだと「ラック」、欠損みたいな意味
・lock (lάk) カタカナ読みだと「ロック」、キーをロックする、とかいうときのやつ

スペルの似た3つの単語を用意してみましたが、いかがでしょうか。上の二つはどちらもカタカナ読みだと「ラック」ですが、発音記号は異なっています。
luckはスペル上では”u”ですが、発音は「ア」に近いですね。喉の奥の方から出す感じの「ア」です(たぶん)。
対して、lackの方はスペル上では”a”ですが、そのまま「ア」という発音ではなく、「ア」と「エ」の間のような発音です。そう思って聞いてみると「普通のアとは違うな~」となると思います。
逆に、lockはカタカナ読みをすると「ロック」になりますが、(アメリカ英語だと)発音記号上は「オ」よりも「ア」に近い音です。

こうして見てみると、「英単語をカタカナで覚えると、実際の発音と対応しないな」というのが分かると思います。つまり、カタカナベースで英単語を覚えてしまうと、リスニングの時に思っていたのと違う音でその単語と出会うことになり、最悪の場合その単語だと認識できなくなってしまいます。つまり、うまいこと聞き取れなくなるわけですね。

発音記号をすべて完璧に覚える必要はないとは思いますが、英語の発音に対する先入観はなくした方が吉です。先ほどの例のほかにも、スペリングが”o”なら「オ」の音だろう、とか、”a”なら「ア」の音だろう、とかそういうものです。例えば”object” (άbdʒɪkt)なんていう単語は、(アメリカ英語だと)「ブジェクト」よりも「ブジェクト」に近い発音をしていることが多いように感じます。そもそもカタカナで表記しようというのがナンセンスだということがお分かりいただけると思います。(カタカナ語に文句を言っているわけではありませんよ笑)。

あと知っておくべきことは、日本語(カタカナ表記)のように「一音一音ちゃんとは発音していない」ということです。いわゆる「あいまい母音」というやつになりますが、具体例を挙げるとspecial (spéʃəl)などにみられる、母音でアクセントでない部分等に現れます。これは「ア」とも「ウ」とも「オ」ともつかない微妙な発音になっています。これを知らずに”special”は「スペシャル」だからiaの部分は「ア」の音だ!と思い込んで聞いているとうまいこと聞き取れないわけですね。まあspecialくらいの単語なら大丈夫かもしれませんが、長々とした知らない単語になってくるとそうもいかないでしょう。

代表的な混同しやすい発音については、以前私の担当生徒に共有したリスニング勉強法のスライドがあるので、良かったらそちらで確認してみてください!(クリックしたら飛べます)。このブログに書いてあることも一部重複して書いてあると思います。

では、そのような発音の違いをどうしたら聞き分けられるようになるのかといえば、「実際に自分で発音できること」が条件になります。すなわち、それらの音がどのように発音されているのかを知り、自分でやってみるということです。最近はブログやYouTubeの広告収入で稼いでやろうという人が増えていることもあり、ネットで調べればいろいろな記事や動画が出てくると思いますので、そちらも参考にしてみてください。

実際に自分で正しく発音できるようになると、それは言うまでもなくスピーキングの練習にもなるわけです。日本人英語は聞き取りやすいと言われることもありますが、おそらくネイティブからすれば違和感有り有りでしょう。発音を気にしすぎて会話ができないのでは本末転倒ですが、受験勉強に付随してやるのであれば意味は確実にあるでしょう。

発音は一つひとつ意識して地道に直していってください。1週間に1セット、似た発音同士を区別する練習をしていけば、2か月もあれば大体さらえる程度の量です。

近道はありません。地道に頑張りましょう!!

 

吉祥寺校 飯島裕貴

 

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