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2021年 10月 25日 チコちゃんに叱られて

「チコちゃんに叱られる!」というNHKの番組が私は好きで、チャンネルサーフィン中にこの番組が放送されていると必ずみてしまいます。

チコちゃんという永遠の5歳児が知っているようで知らない世の中のウンチクを教えてくれるのですが、番組ゲストがチコちゃんからの質問にトンチンカンな答えをだすと、「ボーと生きてんじゃねえよ!」と喝を入れられるのがお決まりの流れ。誰しも一度はみたことあると思います。

 

先日は「アンティークとヴィンテージの違いって何?」というお題でした。

そう言われれば考えたことn「「ボーと生きてんじゃねーよ!」」、、、すみません(泣)

答えは「100年経っているものがアンティーク、ヴィンテージはもともと生産年次がわかるワインを指すらしくそれが転じて古いモノを指す様になり古さの明確な定義はない」とのこと。

 

この日もへえぇと感心だけしてそのまま就寝。

しかしベッドに入ってから「ボーと生きてんじゃねーよ!」の言葉が頭をぐるぐるしてなかなか寝付けませんでした。

 

その数日後、大学のオンライン授業を受けているときのこと。

教授が講義の冒頭にこう言いました。

「講義の最後に青島君に3つ質問してもらうからよろしくね」

 

ドキッとしました。

だってみんなの前で喋らなきゃならないし、なにより質問するには相当しっかり講義の内容を把握しなければなりません。

なんだ青島はいつもいい加減に講義を聴いているのかということになりますが決してそのようなことはありません。

普段から真面目に授業を聴いています。しかしただ聴いているだけで所詮受け身。潜在的な意識はボーとしているのです。

 

教授から指名されたその瞬間に、以上の事実に気づき、ドキッとしたのです。

そしてそんな自分を非常に恥ずかしく思いました。

 

さて質問を用意するとなると受け身の姿勢ではいけません。

首尾一貫して批評的、懐疑的な態度で臨む必要があります。

野党が与党の揚げ足をとるが如く、教授の話に説明不足はないか、論理にほころびはないか耳をダンボにして講義を聴きました。

 

その結果、釈然としない点がいくつか浮かんだので授業後予定通り指名された際に質問をぶつけました。私の疑問は瑣末なものではありましたが、実は教授もその件に関して考えたことがなくてわからないというまさかの展開となり、みんなで調べようということになった次第です。

 

このとき私は教授もわからない質問ができてしたり顔だった反面、普段の自分の受講態度を深く反省しました。

 

勉強は勉め強いると書き、その主体は教える側にあると私は考えています。学ぶ側はあくまで受動的で、学ぶ内容は教える側が想定しているカリキュラムの域を出ない印象があります。

 

一方学問は学び問うと書き、その主体は学ぶ側にあると思います。批評的・懐疑的な態度で主体的に問うていく、その繰り返しで無限に世界を広げていくことだと思います。

 

年を重ねるにつれて勉強から学問へ、学びのあり方を変化させなければなりませんが、これまでの私の受講態度は明らかに前者でした。

 

チコちゃんのように世の中のあらゆるコトに疑問をもち学問するためには相当の意識改革が必要だと思いますが、ひとまず講義中だけなら私もチコちゃんになれそうです。

 

そのコツは即ち、必ず質問を用意すること。

どんな些細なこととでもよいから一つ以上質問を用意するルールを課しましょう。

別に授業の最後に手を挙げて質問する必要はありません(そもそも東進は映像授業だからね)。授業後に自分で調べればそれでいいのです。

 

この習慣が身につくと、それまでの100倍一生懸命授業を聴きます。

プレッシャーがかかるから必死になって授業を理解しようとします。

質問のために一語一句聞き漏らさないように集中します。

 

10月から新しく映像授業を追加した方が多いと思います。

その授業をただ素直に受けるだけじゃ本当にもったいない。

 

ボーとしてるとチコちゃんに叱られますよ!

 

青島 健人

 

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